1. WP Extended Searchのソート機能とは
「WP Extended Search」では、以下のような多彩な並び替えオプションを用意しています。
- Relevance(関連性)
- Date(日付)
- Last Modified Date(最後の編集日)
- Post Title(投稿のタイトル)
- Post Slug(投稿のスラッグ)
- Post Type(投稿タイプ)
- Number of Comments(コメントの数)
- Random(ランダム)
検索結果の表示順序を変えることで、ユーザーが見つけやすい情報を先頭に持ってきたり、閲覧を促したい投稿をアピールしたりすることが可能になります。
2. 各ソートオプションの特徴
2-1. Relevance(関連性)
ユーザーの入力したキーワードとの関連度をもとに、最もマッチ度の高い投稿から順に並び替えます。検索の目的が「キーワードを含む、内容の濃い記事を先に表示する」場合に最適です。
2-2. Date(日付)
投稿された日付が新しい順(または古い順)に並べます。最新情報を優先的に表示したい場合に便利です。ニュースやブログ記事など、更新日が重要なコンテンツを運営している場合に適しています。
2-3. Last Modified Date(最後の編集日)
最後に更新した日付の新しい順(または古い順)に並べます。公開後に内容を頻繁にリフレッシュする記事や、常に最新状態に保っているコンテンツを優先的に見せたい場合に活用できます。
2-4. Post Title(投稿のタイトル)
投稿タイトルを文字列の昇順(A→Z)や降順(Z→A)で並べ替えます。商品名や作品名など、アルファベットや五十音順などでリスト化したい場合に向いています。
2-5. Post Slug(投稿のスラッグ)
投稿スラッグ(URLの一部として使われる文字列)をもとに、昇順または降順で並べます。タイトル順と似た使い方が多いですが、スラッグを意図的に整理しているサイトでは、より正確な並び替えができる場合があります。
2-6. Post Type(投稿タイプ)
投稿タイプごとに並び替えができます。カスタム投稿タイプを多用しているサイトなどで、「まず商品ページを先に表示、その次にブログ記事を表示」といった制御をしたいときに有効です。
2-7. Number of Comments(コメントの数)
コメント数が多い順、または少ない順に並べます。人気の記事をトップに表示したい場合や、逆にコメントが少ない投稿を探したい場合に便利です。コミュニティ性が強いサイトやユーザー参加型のサイトで有効に活用できます。
2-8. Random(ランダム)
検索結果をランダムに表示します。ユーザーがアクセスするたびに表示順が変わるので、常に新鮮な印象を与えられます。特に「おすすめ記事をランダム表示したい」といった目的に役立ちます。
3. 並び順設定のポイント
- 管理画面での設定
WP Extended Searchをインストール・有効化した後、WordPress管理画面の「設定 → WP Extended Search」で検索ルール(Search Instances)を編集します。検索の対象範囲を設定する画面に、並び順を選択できる項目がある場合は、そこで使用したいソートオプションを選びましょう。 - 複数のソートオプションを組み合わせる
プライマリソート(優先)とセカンダリソート(次点)のように、並び替えを複数指定できることがあります。例として「まず関連性順に並べて、同じ関連度の投稿は日付が新しいものを上位に表示」など、細かく順序付けが可能です。 - 昇順(ASC)か降順(DESC)か
それぞれのソートオプションで、昇順か降順を選べるようになっています。日付の場合は新しい順(DESC)が一般的ですが、あえて古い順(ASC)で並べるケースもあります。サイトの目的に応じて使い分けましょう。 - プラグインのバージョンやテーマとの相性を確認
WP Extended Searchのバージョンや利用しているテーマによっては、設定項目名や挙動が異なる場合があります。テーマや他のプラグインが検索結果の表示を上書きしているケースもあるため、導入後に実際の検索結果を必ずテストすることが大切です。
4. 運用のヒント
- 検索画面に「並び替え」の選択肢をユーザーに与える
テーマやプラグインによっては、ユーザー自身がソート順を切り替えられる仕組みを提供できます。特にECサイトや情報量の多いサイトでは、ユーザーが自由に並び替えを選べるようにすることで、探しやすさが大幅に向上します。 - 特定の条件でソートしたい場合はショートコードやカスタマイズを検討
WP Extended Searchの機能を活かして、「特定の検索バーからはコメント数順で並べ替えて表示する」などのニーズがある場合は、ショートコードやテーマのfunctions.phpにコードを追加して対応できます。公式ドキュメントやサポートページを確認して、自分のサイトに合ったカスタマイズを行いましょう。 - 定期的に効果測定を行う
ソートオプションを変えることで、ユーザーがどのくらいページを閲覧しているか、直帰率は下がったか、などの効果測定も忘れずに。Google AnalyticsやSearch Consoleなどのツールを活用して、より使いやすい検索体験を追求しましょう。
5. まとめ
WP Extended Searchは、WordPress標準の検索では物足りない部分を大きく補強してくれる便利なプラグインです。単に検索範囲を広げるだけでなく、関連性・日付・ランダム表示などの多彩なソートオプションを活用することで、ユーザーが必要としている情報を最適な順序で表示できます。サイトの種類や運営目的に応じて並び替え設定を微調整し、快適な検索エクスペリエンスを提供してみてください。
以上が、WP Extended Searchで利用できる細かな並び順設定のまとめです。ぜひ自分のサイトに合ったソートオプションを上手に活用し、ユーザー満足度の高い検索機能を実装してみてください!