Gemini CLI インストールから使い方まで|ハマりやすいポイントと回避法

Gemini CLI GitHub 公式

Google が提供する AI コードアシスタント「Gemini」をターミナル上で使えるようにする CLI ツール「Gemini CLI」を導入し、実際に使えるようになるまでの流れと、ハマりポイントの対処法をまとめました。


✅ 目的

  • Google Gemini をローカル環境の CLI で使う
  • 対話形式で質問したり、コードファイルを解析・改善させる
  • シェル操作・ファイル指定・対話履歴の活用

🛠️ 導入手順

① npx で試す(お試し実行)

npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli

初回起動時に、以下のようなログイン画面が出ます:

Select Auth Method:
● Login with Google
○ Gemini API Key
○ Vertex AI

Google アカウントを選んでログインします。


② グローバルインストール(毎回 npx したくない場合)

npm install -g @google/gemini-cli

インストール後にバージョン確認:

gemini --version

⚠️ ハマったポイントと対処法

Failed to login. Message: This account requires setting the GOOGLE_CLOUD_PROJECT env var.

原因:
Google Workspace(企業アカウント)や GCP 組織アカウントで Gemini を使う場合は、プロジェクトIDを明示する環境変数が必要になります。

エラーでなくなったが、ほかにも設定が必要そう、、、

対処法:

export GOOGLE_CLOUD_PROJECT=your-project-id
gemini

または 1行で:

GOOGLE_CLOUD_PROJECT=your-project-id gemini

補足:
毎回打ちたくない場合は .zshrc.bashrc に追記:

export GOOGLE_CLOUD_PROJECT=your-project-id

❓ プロジェクトIDの確認方法

Google Cloud Console
から任意のプロジェクトの プロジェクトID を確認。


💬 Gemini CLI の使い方

起動後、ターミナル内で以下のように操作できます:

対話モードを開始:

gemini

コマンドヘルプを見る:

> /help

✨ よく使う CLI コマンド一覧

コマンド内容
/helpヘルプ表示
/aboutバージョン確認
/clear画面と会話履歴をクリア
/chat list会話履歴の一覧
/compress文脈を要約して軽量化
/quit終了

🧪 使用例(コードファイルと連携)

gemini describe src/index.ts
gemini fix app.js

📎 参考リンク


📝 まとめ

Gemini CLI は、シンプルなセットアップで強力な AI コーディング支援が使える便利なツールです。ただし、Google Cloud 組織アカウントの場合は GOOGLE_CLOUD_PROJECT の指定が必須という点だけ注意が必要です。

この記事を書いた人

田島 佑清

2児の父 / ネクストメディア株式会社のエンジニア