田島 佑清 WordPress のダッシュボードには、Yoast SEO に関連するさまざまな情報が表示されるウィジェットが追加されます。その中でも 「Yoast SEO / Wincher: 人気のキーフレーズ」 ウィジェットは、サイトの SEO 状況や検索順位に関連するデータを提供しますが、場合によっては不要な情報として扱われることもあります。
このウィジェットを無効にすると、ダッシュボードをスッキリと整理でき、必要な情報だけに集中することが可能になります。本記事では、このウィジェットを無効にする方法をご紹介します。
ウィジェットを無効化するコード
以下のコードを使用すると、「Yoast SEO / Wincher: 人気のキーフレーズ」 ウィジェットを非表示にできます。このコードをテーマの functions.php ファイルに追加してください。
function remove_wpseo_wincher_dashboard_widget() {
if (current_user_can('edit_theme_options')) {
remove_meta_box('wpseo-wincher-dashboard-overview', 'dashboard', 'normal');
}
}
add_action('wp_dashboard_setup', 'remove_wpseo_wincher_dashboard_widget');
コードの解説
remove_meta_box関数- この関数は、ダッシュボードに追加されている特定のメタボックス（ウィジェット）を削除します。
wpseo-wincher-dashboard-overviewは、「Yoast SEO / Wincher: 人気のキーフレーズ」ウィジェットを指す ID です。
current_user_can関数- この関数を使用することで、現在のユーザーが指定した権限を持つかどうかを確認できます。
- 今回は
edit_theme_options権限を持つユーザー（通常は管理者）のみがウィジェットの削除コードを実行できるようにしています。
add_actionフックwp_dashboard_setupフックを使って、WordPress ダッシュボードのセットアップ中にカスタムコードを実行します。- このタイミングで指定したウィジェットを削除します。
手順
- コードを追加する
WordPress 管理画面の 外観 → テーマファイルエディター を開き、使用中のテーマのfunctions.phpファイルを選択します。
上記のコードを末尾に貼り付け、保存します。 - ダッシュボードを確認する
ダッシュボードを再読み込みして、「Yoast SEO / Wincher: 人気のキーフレーズ」 ウィジェットが非表示になったことを確認します。
注意点
- 編集権限で分岐を使用
上記のコードでは、edit_theme_options権限（通常は管理者）のみが対象となるように分岐を設定しています。これにより、他のユーザー（編集者など）がウィジェットを利用できるようにする柔軟性を確保しています。 - 子テーマを使用
テーマの更新時にカスタマイズが消えないよう、子テーマを使用することを推奨します。 - バックアップを取る
カスタマイズ前にサイト全体のバックアップを取ることで、万が一の不具合に備えられます。
このカスタマイズのメリット
- ダッシュボードの整理
必要な情報のみを表示することで、管理画面を簡潔に保てます。 - パフォーマンス向上
ウィジェットによるリクエストを減らすことで、管理画面の読み込みが若干改善される場合があります。 - 柔軟な権限管理
権限で分岐を設定することで、ユーザーごとにカスタマイズ内容を調整可能です。
「Yoast SEO / Wincher: 人気のキーフレーズ」 ウィジェットが不要と感じる場合は、ぜひこの方法を試してみてください！ダッシュボードのカスタマイズにより、管理がさらに快適になります。