WordPress関数解説: get_parent_theme_file_uri() の使い方

WordPressテーマをカスタマイズする際に便利な関数のひとつが get_parent_theme_file_uri() です。この関数は、親テーマのファイルやリソースのURIを取得するために使用されます。特に子テーマを利用して親テーマのスタイルやスクリプトを読み込む場合に役立ちます。

get_parent_theme_file_uri() の基本的な使い方

get_parent_theme_file_uri() は、テーマのルートディレクトリにあるファイルへのURI(Uniform Resource Identifier)を取得します。この関数は、スクリプトやスタイルシートを正しく読み込むために、親テーマのファイルパスを取得するのに最適です。

構文:

get_parent_theme_file_uri( $file );

パラメータ:

  • $file(オプション): 取得したいファイルパスを文字列で指定します。省略した場合、親テーマディレクトリのURIが返されます。

返り値:

  • 親テーマのURI(文字列)

使用例

  1. スタイルシートの読み込み
    親テーマの style.css を子テーマで読み込む場合:
   wp_enqueue_style(
       'parent-style',
       get_parent_theme_file_uri( '/style.css' )
   );
  1. スクリプトの読み込み
    親テーマのJavaScriptファイルを使用する場合:
   wp_enqueue_script(
       'parent-script',
       get_parent_theme_file_uri( '/js/script.js' ),
       array(),
       null,
       true
   );

注意点

  • この関数は親テーマのファイルへのパスを取得するために特化しており、子テーマのファイルを参照する際には get_theme_file_uri() を使う必要があります。
  • get_parent_theme_file_uri() を利用することで、子テーマを作成した際に親テーマのリソースを簡単に継承でき、テーマカスタマイズがスムーズに行えます。

get_parent_theme_file_uri() を正しく活用することで、テーマ開発の柔軟性が増し、親テーマのスタイルや機能を効果的に利用できます。

この記事を書いた人

田島 佑清

2児の父 / ネクストメディア株式会社のエンジニア